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こんにちは。アンティークコインのマーケットプレイス、 ソブリンハブ の江村です。
今回は、予算100万円で2026年に私が買うならこの銀貨というテーマでお話ししていきたいと思います。
アンティークコインといえば金貨を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、今はあえて銀貨を選ぶ方が満足度も将来の期待値も高いケースがあります。
例えば、金貨ではすでに手が届かなくなってしまったような歴史的な傑作コインや、希少な最高鑑定品。こうしたカテゴリーの頂点を狙えるのが、今の銀貨市場の大きな魅力です。
私が2026年に本気でおすすめできる3枚を厳選しましたので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- 金貨が高騰する今、予算100万円で銀貨の「頂点」を狙うべき理由
- ゴシック・クラウンの高鑑定品を追わず、AUグレードを選ぶ戦略的メリット
- 日本で過小評価されている発行枚数932枚の「リース・クラウン」の希少性
- 2019年ウナとライオンの最高鑑定「70」がなぜ特別で価値があるのか
- 2026年の市場背景を読み解き、納得の1枚を選ぶためのプロの思考法
銀貨市場の魅力と「予算100万円」で狙うべき理由

アンティークコインの世界では、「コイン投資=金貨」というイメージが強いかもしれません。しかし2026年の現在、あえて銀貨を選択する方が、手にしたときの満足度や将来的な期待値が高いケースも少なくありません。
その最大の理由は、予算100万円という枠組みの中で「そのカテゴリーの頂点」を狙える可能性があるからです。
かつては手の届いた歴史的な金貨の最高鑑定品も、いまでは世界中の投資家やコレクターの資金が流入し、一般的なコレクターには物理的に手が届かないほどの価格まで高騰しています。
例えば、銀貨の王道ともいえる「ゴシック・クラウン」のプルーフ(鏡面仕上げ)でも、比較的評価の低いPF61グレードでさえ、現在では200万円近い価格で取引されています。たった1枚の銀貨に200万円という金額を投じるのは、一般的な予算感からすると決して容易ではありません。
こうして「高鑑定の金貨」が雲の上の存在となったことで、マーケットでは次のような新しい動きが加速しています。
頂点を狙う戦略
金貨では難しくなった「歴史的傑作」や「希少な最高鑑定品」といった、そのカテゴリーのトップクラスを、銀貨であれば100万円前後の予算で狙えるケースがあります。
AU(準未使用)グレードへの注目
数百万円が必要な最高鑑定品を追うのではなく、現実的な価格で手に入り、かつ見た目も十分に美しいAUクラスの銀貨を確保しようとするコレクターが増えています。
底値の押し上げ現象
トップグレードの価格が上がりすぎたことで、割安感のあるグレードに需要が流れ、市場全体の価格の底値が下から押し上げられる構造が生まれています。
現在の市場には、「価格が落ち着いてから買おう」と考えているうちに、相場全体が手の届かないところまで上がってしまうのではないかという危機感が漂っています。
2026年の今、予算100万円で最大限の価値を手に入れるためには、単に有名な銘柄を追うだけでは不十分です。そのコインが現在マーケットでどのような立ち位置にあり、次にどう動く可能性があるのかという背景を読み解き、賢く先回りして押さえておくことが重要になります。
関連記事:イギリスのコインフェアに潜入!アンティークコインが飛び交う交渉の裏側
王道中の王道「ゴシック・クラウン」|あえてAUグレードを狙う賢い選択

1枚目に紹介するのは、アンティークコインを代表する銘柄であり、まさに「王道中の王道」と言えるゴシック・クラウン銀貨です。
このコインは、アンティークコインを収集する方なら誰もが一度は憧れる存在で、その美しさから「世界一美しい銀貨」とも称されています。1847年に発行されて以来、時代を超えて評価され続けている歴史的な傑作です。
しかし、この素晴らしいコインを実際に手にしようとすると、現在では非常に高い壁が立ちはだかります。コイン投資の基本セオリーでは、より状態の良い「高鑑定品」を狙うのが一般的ですが、ゴシック・クラウンに関して言えば、トップグレードには世界中のコレクターや投資家の資金が集中しており、オークションに出るたびに価格が高騰しています。
すでに普通のコレクターには物理的に手が届かないような値段になっており、例えばプルーフの「PF61」という、プルーフの中では比較的低めの評価であっても、現在では200万円近い価格で取引されているのが現状です。
そこで、予算100万円という枠の中でこの歴史的名作を手に入れるために、私が2026年に提案したいのが「AU(準未使用)クラス」を狙うという戦略です。AUクラスとは、多少の摩耗は見受けられるものの、全体としてはほぼ未使用として扱われる状態を指します。あえてこのグレードを推奨するのには、明確な理由があります。
芸術の本質は損なわれない
このコインが「世界一美しい」と称される理由は、イギリスの天才彫刻家ウィリアム・ワイオンが手がけた最高傑作だからです。裏面に描かれた十字型の盾の精密なデザインは「ゴシック復興様式」の極みと言えます。最高鑑定のプルーフでなくても、ウィリアム・ワイオンが刻んだ王冠やドレスの質感、文字の美しさは、AUクラスの銀貨にもしっかりと息づいています。
アンティーク特有の深み
わずかに人の手に触れ、時代を渡り歩いてきた銀貨ならではの「トーン」や、アンティーク特有の深みを好む愛好家も少なくありません。1847年当時の空気感をそのまま感じられるAUグレードは、芸術作品を所有する純粋な喜びを十分に満たしてくれます。
市場価格の底上げ
かつてはそれほど目立たなかった「AU53」から「AU55」といったグレードも、ここ数年でじわじわと、しかし確実に値上がりしています。トップグレードが手の届かない価格まで上がり続けることで、相対的に割安なAUクラスへ需要が流れ、市場の底値が下から押し上げられているという構図があるのです。
「高すぎて手が出せない」と諦めてしまうのではなく、見た目の美しさを十分に堪能できるAUクラスを今のうちに確保しておくこと。
価格の底上げが進んでいる2026年の市場において、予算100万円でゴシック・クラウンを自身のコレクションに加えることは、非常に理にかなった賢明な選択と言えるでしょう。
関連記事:【今さら聞けない】ゴシッククラウン銀貨の全種類を徹底解説!
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圧倒的な希少性「1934年 ジョージ5世 リース・クラウン」|日本での知名度が低い今がチャンス

2枚目に紹介するのは、1934年に発行された「ジョージ5世 リース・クラウン銀貨」です。イギリスのクラウン銀貨といえば、多くの人が「聖ジョージの竜退治」のデザインを思い浮かべますが、このコインはその名の通り、裏面に美しい王冠(クラウン)とリースが描かれた、非常に気品あふれる一枚です。
このコインを語るうえで、何よりも特筆すべきなのが「圧倒的な発行枚数の少なさ」です。通常、流通を目的としたクラウン貨は、市民が日常的に使用することを想定して、数万枚から数百万枚単位で発行されます。しかし、このリース・クラウン・シリーズ(1927年〜1936年発行)の中でも、1934年銘の発行枚数はわずか932枚しかありません。他の年が数千枚から数万枚単位で発行されていることを考えると、この「3桁」という数字がいかに異例の少なさであるかがわかります。
なぜこれほどまでに発行枚数が絞られたのか。その背景には、非常に特殊な歴史があります。
「クリスマス・クラウン」という別名
1934年銘は、当時のイギリスの銀行が年末に大切なお客様(VIP)へ贈るギフト用として特別に用意したものです。そのため「クリスマス・クラウン」とも呼ばれています。
非流通による希少価値
このコインは、最初から一般市場での流通を目的としていませんでした。発行された段階ですでに有力な資産家の手元に直接渡っていたため、市場に出回る数は極めて限られています。その結果、一般のオークションに姿を現す機会も少なく、「知る人ぞ知る」存在となりました。
格調高いデザイン
裏面を手がけたのは名彫刻家ジョージ・クルーガー・グレイです。イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、アイルランドのシャムロックという連合王国の国花が編み込まれたリースは、イギリスの伝統と威厳を見事に表現しています。
世界的なアンティークコイン市場において、イギリスの主要な大型銀貨で発行枚数が1000枚を切るという事実は、驚異的な希少性を意味します。一度コレクターの金庫に収まれば、次に市場へ出てくるまで何年も待たなければならないほどです。
本国イギリスのコレクターはこの真の価値を深く理解しており、市場に出れば静かに買われ、現在進行形で値上がりが続いています。しかし非常に興味深いことに、日本市場ではまだこのコインの本当のポテンシャルが広く浸透しているとは言えません。日本では他の有名な定番銘柄に注目が集まりがちなため、イギリス本国の熱量と比べると、まだ「知る人ぞ知る」銘柄に留まっている印象です。
投資の鉄則は、みんなが騒ぎ始めてから乗るのではなく、人気に火がつき始めたタイミングで静かに先回りしておくことです。世界レベルの希少性が日本国内でまだ正当に評価されきっていない今こそ、このコインをひっそりと手元に置いておくことは、将来的に大きく化ける可能性を秘めた、非常に面白い選択と言えるでしょう。
関連記事:クラウン銀貨とは?イギリス大型銀貨の基礎知識と失敗しない選び方
現代の伝説「2019年 ウナとライオン」|幻の最高鑑定「70」一点突破の価値

3枚目に紹介するのは、2019年に発行された「ウナとライオン 2オンス銀貨」の最高鑑定品です。イギリスの王立造幣局(ロイヤルミント)が、過去の名作を現代の技術で蘇らせた「偉大なる彫刻家シリーズ」の記念すべき第1弾として登場した、非常に有名な一枚です。
オリジナルは1839年にウィリアム・ワイオンがデザインしたもので、アンティークコイン界でトップクラスの知名度を誇ります。イギリスの象徴であるライオンを先導する王女ウナとして若きビクトリア女王を描いたこのデザインは、英国貨幣史上最高の傑作と称えられています。
オリジナルの金貨は、状態が良ければ数千万円から1億円を超える価格で取引される「雲の上の存在」ですが、その伝統的なデザインを公式復刻版として楽しめるのが、この銀貨の大きな魅力です。
もし予算100万円でこのコインを狙うのであれば、最高ランクである「70鑑定」をピンポイントで狙うことを強くおすすめします。最新技術で作られるモダンコインにおいて、なぜそれほどまでに「70」という数字にこだわるべきなのか。そこには、このコイン特有の理由があります。
希少な「完璧な状態」
通常、最新技術で製造されるモダンコインは最高鑑定の70が出やすい傾向があります。しかし、この2019年銘に限っては事情が異なります。発行枚数は約3000枚ですが、製造時の品質のバラつきや、銀貨特有の「ミルクスポット(白い点)」が発生しやすいという特徴があり、完璧な状態で残る個体が少ないのです。
驚きの逆転現象
第2弾の「スリーグレイセス」などは70鑑定が比較的多く出回っていますが、第1弾のウナとライオンは製造工程が難しかったのか、完全無欠の状態で70鑑定を受ける個体が極めて少ないとされています。鑑定に出しても一つ下の「69鑑定」止まりになる個体が圧倒的に多く、まるで長い時代を生き抜いたアンティークコインのように、トップグレードが極端に少ないという特殊な現象が起きています。
シリーズ第1弾の優位性
コインの世界では、後からどんな素晴らしいデザインが登場したとしても、「シリーズ最初の1枚」が将来の価値を左右する重要な存在になります。偉大なる彫刻家シリーズにおいても、このウナとライオンは記念すべき第1弾であり、シリーズの象徴的なコインと言えるでしょう。
一度コレクターの手に渡った「70鑑定」の個体は、その希少性を理解しているため、なかなか市場に出てきません。まさに「幻の70鑑定」となりつつあるこの1枚を、2026年の今、ピンポイントで手に入れることは、将来を見据えても非常に有力な選択と言えるでしょう。
関連記事:富裕層がひそかに集める「トップポップ」コインとは?グレーディングと価格のリアルな関係
2026年のコイン選び|マーケットの背景を読み解く楽しみ

今回は、2026年に予算100万円で注目すべき3枚の銀貨をご紹介しました。あらためて振り返ると、それぞれ異なる戦略的な魅力を持っています。
ゴシック・クラウン(AUクラス)
至高のデザインを誇る歴史的名作を、高騰しすぎたプルーフではなく、現実的なグレードで賢く押さえる選択です。
1934年リース・クラウン
海外で高く評価されている圧倒的な希少性(発行932枚)に対して、国内での知名度がまだ低い今のうちに、日本から先回りして狙う戦略です。
2019年ウナとライオン(70鑑定)
人気シリーズの第1弾でありながら、鑑定が極めて厳しいこの銘柄の最高品質を「一点突破」で迎え入れる戦略です。
現在の市場全体を見渡すと、金貨の価格が非常に高くなったことで、こうした実力のある銀貨の魅力がより一層際立ってきています。ただ有名なものや手に入りやすいものを買うのではなく、そのコインが今のマーケットでどのような立ち位置にあり、これからどのように動く可能性があるのかといった背景まで含めて選ぶことが、アンティークコイン収集の本当の楽しみと言えるでしょう。
今回ご紹介した3枚は、販売側の都合で「入荷しやすいから」選んだものではありません。私がプロの視点から「心から持ってほしい」と思う、入手難易度は高いものの価値ある銀貨ばかりです。
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