【今さら聞けない】ゴシッククラウン銀貨の全種類を徹底解説!

「ゴシッククラウンって同じグレードなのに値段が全然違う…」
「スラブの表記が違うのはなぜ?エッジって何?」

そんな疑問をお持ちの方のために、この記事ではゴシッククラウン銀貨の全種類を徹底解説いたします。
試鋳貨を含めるとなんと約20種類も存在するゴシッククラウンの秘密を、すべて詳しくご紹介します!

アンティークコイン愛好家なら必ず知っておきたいゴシッククラウンの知識。
ぜひ最後まで読んで、コレクターとしてのレベルアップを図ってくださいね。


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1. ゴシッククラウンとは?基本知識

ゴシッククラウン銀貨は、イギリス銀貨コレクターにとって最も人気の高いコインの一つです。1847年から1853年にかけて発行されたこの美しい銀貨は、ビクトリア女王の若々しい肖像とゴシック様式の文字で知られています。

しかし、一口にゴシッククラウンと言っても、試鋳貨を含めると約20種類も存在することをご存知でしょうか?同じグレードなのに価格が大きく異なったり、スラブの表記が違ったりするのは、これらのバリエーションが原因なのです。

この記事では、イギリス銀貨研究のバイブルとも言える「English Silver Coinage」を参考に、すべての種類を詳しく解説していきます。

2. 基本型:1847年アンデシモエッジ

🔹 最も一般的なゴシッククラウン

ゴシッククラウン銀貨

カタログ番号2571の1847年アンデシモエッジが、最も基本的なゴシッククラウンです。

基本仕様:

  • 発行年: 1847年
  • 発行枚数: 8,000枚
  • エッジ: アンデシモ(UNDECIMO)
  • 希少度: 比較的一般的(Rランクなし)

市場で見かけるゴシッククラウンの大部分がこのアンデシモエッジです。ただし、ゴシッククラウンは鑑定で数字がつかないことが多いため、鑑定済みのものは珍しく価値が高くなります。

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1847年 ゴシッククラウン銀貨 UNDECIMO NGC PF61


3. 超希少!アンデシモエッジのバリエーション

⚡ カタログ番号2572:ダブルエッジ

1847年のアンデシモエッジですが、エッジ部分に特殊な装飾が施されています。

  • エッジの上部にギザギザ
  • エッジの下部にギザギザ
  • 真ん中に通常の文字

希少度:R6(現存確認2-3枚のみ)

過去に日本コインオークションで出品されたことがありますが、極めて稀な出現です。裸コインでなければこの特徴を確認するのは困難です。

⚡ カタログ番号2573:ウルトラカメオ

プルーフ仕様で肖像部分が霜降りになっている極めて珍しいタイプです。

通常のゴシッククラウンは全体的にトーンがかかって渋い印象ですが、このタイプは肖像とフィールド部分に明確なコントラストがあります。ウルトラカメオのゴシッククラウンは本当に出現しません。

希少度:R5

⚡ カタログ番号2574:マットプルーフ

全体が霜降り(つや消し)仕様で、さらにガラスの箱に封入されて取り出せない状態の伝説的な1枚です。

ウィリアム・ワイオンがゴシッククラウンを制作する際の実験品として作られ、その1枚がガラス内に保存されたと言われています。

希少度:R6

⚡ カタログ番号2575:メダル回転

通常のコインを回転させると表裏が逆向きになりますが、このタイプは表裏が同じ方向を向いている珍しい仕様です。

希少度:R5

⚡ カタログ番号2576:セプティモエラー

1847年のコインでありながら、エッジに1853年の「SEPTIMO」が刻印されたエラーコインです。

希少度:R7(現存確認1〜2枚のみ)

4. プレーンエッジの世界

🔹 エッジに文字がない仕様

プレーンエッジとは、エッジ部分に文字が一切刻印されていない平滑な仕様です。

⚪ カタログ番号2577:スターリングシルバー

  • 材質: スターリングシルバー(92.5%銀)
  • 希少度: R1(最も一般的なプレーンエッジ)

⚪ カタログ番号2578:純銀

  • 材質: 純銀
  • 希少度: R4

5. オーバーストラックの謎

🔍 文字の上に文字が重ねて打たれた珍しい仕様

オーバーストラックとは、文字の上に別の文字が重ねて打刻された状態を指します。

⚪ Nオーバーストラック

「N」の文字部分にオーバーストラックが見られるタイプ。通常のNでは下部に空白がありますが、オーバーストラック版では文字が重なっています。

  • スターリングシルバー: R2
  • 純銀: R4

⚪ Mオーバーストラック

「DECIMO」の「M」部分で、逆さのMの上に通常のMが打たれている状態です。

  • スターリングシルバー: R2
  • 純銀: R4

興味深い事実: プレーンエッジのほとんどがオーバーストラック仕様のため、逆にオーバーストラックでないものの方が珍しいという逆転現象が起きています。

6. 極めて珍しい特殊仕様

✨ カタログ番号2580:VIPプルーフ

銀製でデザイン全体が霜降りのマット仕様。

  • 希少度: R6(現存確認3枚のみ)

✨ カタログ番号2581:金製ゴシッククラウン

金で打たれたゴシッククラウン。銀貨でありながら金で製造された極めて特殊な1枚。

  • 希少度: R7(現存確認1〜2枚のみ)

✨ カタログ番号2582:ホワイトメタル

ホワイトメタルで打たれた試作品。ウナ&ライオンなどでも見られる手替わり品です。

  • 希少度: R7

7. 1853年のセプティモエッジ

🔹 後期発行のゴシッククラウン

1853年発行のゴシッククラウンには、エッジに「SEPTIMO」と刻印されています。

⚪ カタログ番号2583:プレーンエッジ

  • 特徴: 肖像と裏面が霜降り(カメオ効果)
  • 希少度: R5

⚪ カタログ番号2584:セプティモエッジ

  • エッジ: SEPTIMO
  • 希少度: R3

8. 幻の試鋳貨:1846年

📅 正式発行前の試作品

1847年の正式発行に先立ち、1846年に試験的に製造されたゴシッククラウンが存在します。

⚪ カタログ番号2663:基本タイプ

最大の特徴は、ビクトリア女王の服に柄がないことです。通常のゴシッククラウンと比べると、やや寂しいデザインになっています。

この試鋳貨を基に改良が重ねられ、翌年の正式版では美しい服の柄が追加されたと考えられます。

  • 希少度: R4

⚪ カタログ番号2664:霜降りタイプ

  • 特徴: 肖像が霜降り、裏面全体が霜降り
  • 希少度: R4

9. コレクター必見!希少度ランキング

🥇 最高希少度 R7

  • セプティモエラー(1847年)- 現存1〜2枚
  • 金製ゴシッククラウン – 現存1〜2枚
  • ホワイトメタル製 – 現存1〜2枚

🥈 極めて希少 R6

  • ダブルエッジ – 現存2-3枚
  • マットプルーフ(ガラス封入)- 現存2-3枚
  • VIPプルーフ – 現存2-3枚

🥉 非常に希少 R5

  • ウルトラカメオ
  • ⇑⇑回転
  • 1853年プレーンエッジ

🏅 希少 R4

  • 1846年試鋳貨(両タイプ)
  • 純銀プレーンエッジ
  • 純銀オーバーストラック

まとめ:ゴシッククラウンコレクションの楽しみ方

ゴシッククラウン銀貨は、単一のコインでありながら驚くほど多様なバリエーションを持つ、コレクターにとって非常に魅力的な分野です。

基本的な分類を覚えておくと役立ちます:

  • アンデシモエッジ(1847年基本型)
  • プレーンエッジ(文字なし)
  • セプティモエッジ(1853年)
  • 試鋳貨(1846年)

これらの知識を身につけることで、市場でゴシッククラウンを見かけた際に正確な判断ができるようになります。「このコインはレアです」という営業トークに惑わされることなく、適正な価値判断ができるでしょう。

ゴシッククラウンの世界は奥深く、まだまだ発見されていない希少品が眠っている可能性もあります。
正しい知識を身につけて、素晴らしいコレクションを築いてください!


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