▼動画はこちら(元リンク)
https://www.youtube.com/watch?v=dtFsxmOESkw
こんにちは。アンティークコインのマーケットプレイス、ソブリンハブの江村です。
今回は、YouTube動画「バーミンガムのコインフェアに行ってきました(ミッドランドコインフェア)」の内容を、購入検討中の方/既存コレクター向けにブログとして整理しました。
現地のコインフェアは「相場・需要・現物の空気感」を一気に掴める場所です。この記事では、フェアの実務(現金・交渉・注意点)と、裸コインでの状態判断(光沢・摩耗の見方)、そしていま何が売れているのかまで、動画の流れに沿ってまとめます。
大事なお知らせ:本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。価格・相場・税制・流通状況は変動します。購入判断は必ずご自身で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
この記事で分かること
- ミッドランドコインフェアの基本情報(場所/開催頻度/現地での注意点)
- コインフェアでの「買い方」:現金・振込・値段交渉のリアル
- 裸コインでの状態チェック:MS候補の“光沢”と摩耗の見抜き方
- 現場で見えた売れ筋:銀の需要が強い(買う人は銀、売る人は金)
早朝5:30出発:バーミンガムへ「現場の空気」を見に行く

動画は朝5:30スタート。今回はバーミンガムのコインフェアに行く回です。
理由はシンプルで、ソブリンハブの事務所所在地でもあるCameo Coins(カメオコインズ)が、フェアにテーブル出展するため。お手伝いも兼ねて、現地の様子を撮影しました。
合流メンバー
- ブリタニアコインカンパニーのマックス(社長)
- ニック、タイラー
- そして私(江村)
余談ですが:イギリスのこういう“現場回”って、相場の変化(何が売れてる/何が売られてる)を肌感で掴むのに本当に役立ちます。SNSや価格表だけでは分からない情報が落ちています。
ミッドランドコインフェアとは:場所・開催日・現地の注意点

今回の会場は、National Motorcycle Museum(ナショナル・モーターサイクル・ミュージアム)。バーミンガム中心部というより、空港寄りのエリアにあります。
開催頻度(動画内での説明)
- 毎月開催:毎月第2日曜日
- 年に4回:少し規模が大きい開催がある
- 1月は比較的小規模回(動画撮影時点)
重要:会場にATMがありません(動画撮影時点)
コインディーラーとのやり取りは現金対応が多いため、フェアに行くなら空港や駅で先に現金を下ろしてから行ってください。国際送金は時間がかかり、タイミングによっては「買いたいのに買えない」状況になり得ます。
補足:会場環境やルールは変わることがあります。参加前は、念のため公式情報や直近の参加者情報も確認しておくと安心です。
コインフェアでの買い方:現金/振込/値段交渉は“前提”
コインフェアの良いところは、その場で現物を見て、話して、買えること。そしてもう一つ大きいのが、値段交渉が前提の文化があることです。
支払い方法の基本
- 現金:最もスムーズ(だからこそATM問題が効く)
- 銀行振込:英国口座で即時送金できるなら機能する
- 国際送金:時間がかかりやすく、フェア現場では不利
交渉の例(動画内の説明)
- 表示価格が700ポンドなら、「650で買いたい」のような交渉は普通に可能
- もちろん“言い方”と“相場感”が大事(雑に値切ると良い取引になりません)
関連記事:アンティークコインを最安で買う交渉術|14年の経験者が明かす成功のコツ
販売中の
アンティークコイン一覧
いまソブリンハブでご案内出来るコインの在庫一覧です。
高鑑定品・限定枚数コインなど、投資・コレクション両面からご検討いただけます。
実例:ヤングヘッド・シールドバックを3枚購入(交渉→地金比率で判断)

フェアの途中、状態の良いソブリンが見つかったため、ヤングヘッド・シールドバックのソブリン金貨を3枚購入しました。
購入した年号
- 1862年
- 1871年
- 1873年
価格交渉の結果
当初の合計が2,715ポンド。そこから115ポンド値引きしてもらい、合計2,600ポンドで成立しました(値引き率は約4.2%)。
| 項目 | 数値 | メモ |
|---|---|---|
| 交渉前 合計 | 2,715ポンド | 3枚セット |
| 値引き | -115ポンド | 約4.2%引き |
| 交渉後 合計 | 2,600ポンド | 成立 |
| 1枚あたり | 約866.7ポンド | 2,600 ÷ 3 |
「地金比率」でリスクを把握する
動画内では、ソブリン金貨1枚あたりの地金価格(当時の目安)を約790ポンドとして説明しました。
今回の購入単価は1枚あたり約866.7ポンドなので、地金に対して上乗せは約76.7ポンド。比率にすると約+9.7%(≒約10%)です。
この考え方のポイント:もし鑑定に出して「思ったより数字が出ない」「ディテール(Details)になる」などが起きても、地金価格が大きく崩れない限り、“床(フロア)”があるという捉え方ができます。もちろん、鑑定中に相場が上下するリスクはあります。
関連記事:〖完全保存版〗ソブリン金貨とは?
裸コインの状態判断:光沢・髪の毛・ライオンの顔でMS候補を絞る

コインフェアは、裸コインが多いのでグレード判断の練習に最高です。今回の3枚も、現場で状態を見て購入し、事務所で改めてルーペ確認しながら「どのグレードに落ち着きそうか」を予想しました。
“当時の光沢(オリジナルのツヤ)”が残っているか
動画でも強調したのがここです。摩耗が進むと、光り方が変わります。裸コインを選ぶときは、打刻当時の光沢が残っているかを一つの基準にすると、MS候補が拾いやすくなります。
MS候補で見たいディテール(例)
- ビクトリア女王の髪:髪の一本一本の線がどれだけ残っているか
- ライオンの顔:潰れていないか(潰れるとMSは厳しい)
- 全体の印象:傷の目立ち方、打痕の位置、ムラの有無
今回の3枚:グレード予想(動画内の判断)
| 年号 | 江村の予想 | 判断理由(要点) |
|---|---|---|
| 1862 | AU55(良くて58) | 表面の傷が目立ち、MSは厳しい |
| 1871 | AU58〜MS60 | 光沢の反射が良いが、MS62まで届くかは微妙 |
| 1873 | MS61(62ならラッキー) | 髪の線・ライオン顔の残りが良く、3枚で最も状態が良い |
注意:グレードは最終的に鑑定機関の判断です。動画内の予想はあくまで「裸コインを見た時点の目利きメモ」です。外れることも前提で、リスクを理解した上で楽しむのが大事です。
関連記事:値上がりするアンティークコインの見分け方|希少性・グレード・人気の3要素を徹底解説
コインを触る時の鉄則:素手でエッジ持ち(手袋は要注意)
裸コインを触るときに大事なのは、丁寧さよりも事故らない手順です。動画では次を徹底しました。
- 素手で触る(布手袋は繊維が付着して傷の原因になり得る)
- 必ずエッジ(縁)を持つ
- 表面を触らない
補足:素手で触る場合は、手が汗ばんでいない状態で、短時間・最小限の接触に留めるのが前提です。高価なプルーフや鏡面はより繊細なので、扱いはさらに慎重に。
関連記事:〖絶対NG〗アンティークコインに絶対やってはいけないこととは?
現場の売れ筋:銀が売れて、金が売られる(2026ブリタニア需要の熱)

終盤、現場の感触として印象的だったのがここです。
テーブル側(販売する側)の話では、地金型の銀貨がよく売れている。さらに体感として、来場者の動きは
- 買う人:銀を買う
- 売りに来る人:金を売りに来る
という空気がありました。
2026年ブリタニアの先行予約が多い
ブリタニア(2026年の新作)についても、先行予約がかなり積み上がっているという話が出てきました。現物市場の熱は、こういう「テーブルの前」で一気に分かります。
注意:「銀が売れている=必ず上がる」という話ではありません。あくまで現場の需給の一コマです。ただ、相場の転換期ほど、こういう“足元の需要”は参考になります。
関連記事:アンティークコイン投資とは:ポートフォリオの分散と安定性をもたらす資産戦略
フェアに行けなくてもOK:イギリス現地コインはソブリンハブで買える
今回のようなコインフェアに参加できなくても、イギリスのアンティークコインは、私が運営するソブリンハブで購入できます。
- イギリス現地の出品者から購入できるマーケットプレイス
- ただし、出品者と英語でやり取りする必要はなし
- 購入されたコインは私が現地で検品し、その後日本へ発送
LINE登録者さま向け:先行情報やLINE限定商品なども配信しています。状況に応じて「条件の良いもの」を優先的にお知らせできる導線を作っておくと、相場が動く局面でも判断が楽になります。
関連記事:〖安心の理由〗ソブリンハブが選ばれる3つの理由と今後の展望
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アンティークコイン一覧
いまソブリンハブでご案内できる在庫一覧です。
ソブリン/鑑定済み/地金比率が良い個体など、目的に合わせて絞り込みやすい形でご覧いただけます。
まとめ:コインフェア活用チェックリスト/FAQ/用語集
コインフェアは、買う・売るだけでなく、相場の空気/需要の方向/目利きの練習が一度にできる場所です。最後に、行く人向けのチェックリストを置いておきます。
コインフェア当日のチェックリスト
- 現金を用意(会場にATMが無い可能性を前提に)
- 買いたいジャンル・価格帯を事前に決めておく
- 交渉は前提。最初から“落とし所”を持って話す
- 裸コインはエッジ持ちで扱う(表面に触らない)
- 光沢・摩耗・打痕など「見る順番」を決めておく
- 買った理由(地金比率/状態/希少性)をメモする
よくある質問(FAQ)
- Q. コインフェアは初心者でも行く意味ありますか?
- A. あります。買わなくても「状態の違いを大量に見られる」だけで収穫です。ただし、初心者ほど現金・交渉・持ち帰り管理などの実務面は事前準備して行くのがおすすめです。
- Q. 裸コインを買うのが怖いです。
- A. その感覚は正しいです。だからこそ、最初は“練習”として見るだけでもOK。買うなら、地金比率・人気・状態の分かりやすさなど、判断軸を絞ってください。
- Q. 交渉はどれくらい下げていい?
- A. 相場・相手・品物で変わります。大事なのは「根拠がある値段」を出すこと。相場から大きく外れた無理な値切りは、良い個体が回ってこなくなる原因にもなります。
用語集(超入門)
- 地金価格
- 金・銀そのもの(素材)の価格。コイン価格の“床(フロア)”を考える際に使います。
- 裸コイン
- 鑑定スラブに入っていないコイン。現物で状態を判断する必要があります。
- MS(Mint State)
- 未使用扱いのグレード表記。摩耗が少なく、光沢(オリジナルのツヤ)が残っている個体が候補になりやすいです。
- AU(About Uncirculated)
- ほぼ未使用に近いが、わずかな摩耗がある状態の目安として使われることが多い表記です。












