【発行枚数25枚】1953年エリザベス2世 ポール・ヴィンツェ金メダル NGC MS64

1953年、女王エリザベス2世の戴冠を記念して製作された、ポール・ヴィンツェによる希少な金メダル。全25枚のみ鋳造されたうちの第10番です。

1953年6月2日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた新女王の戴冠を記念して民間発行されたもので、当時ロイヤル・ミント（英国王立造幣局）による公式記念メダルが存在しなかったため、その空白を埋める特別な作品とされています。

このメダルを手がけたのは、名彫刻家ポール・ヴィンツェ（1907–1994）。彼の作品の中でも本作は「最も優れた非公式戴冠記念デザインのひとつ」として高く評価されています。

表面には、「グレートブリテンおよびアイルランドの少女たちのティアラ」を戴いた若きエリザベス女王の気品ある右向き肖像を、裏面には、国花に水を注ぐ寓意的な人物像が描かれ、再生と統合を象徴しています。

ホールマーク入り18カラット金製で、NGCよりMS 64の鑑定を受けています。きわめて希少で、芸術性・歴史性ともに高く評価される一枚です。