1896年発行のビクトリア オールドヘッド クラウン銀貨は、ヴィクトリア女王晩年の「ヴェールドヘッド(オールドヘッド)」肖像が採用された大型銀貨です。表面には王冠とベールをまとった女王の右向き肖像が描かれており、在位後期を象徴するデザインです。
裏面には、ベネデット・ピストルッチによる「聖ジョージと竜」の意匠が使用されており、クラウン銀貨の伝統を継承した格式ある構図となっています。コインのエッジ(縁)には「LX(在位60年)」とラテン語で刻まれており、女王の治世を称える記念的な要素が加えられています。
本品はPCGS鑑定でMS63と評価されており、1896年銘のクラウン銀貨としては非常に良好な保存状態を保つ高グレード品です。ヴィクトリア後期のクラウン銀貨の中でも希少性と歴史的意義を併せ持つ人気の年号といえます。