1893年発行のビクトリア オールドヘッド クラウン銀貨は、ビクトリア女王治世の最終期にあたる硬貨で、表面には「オールドヘッド(ヴェールドヘッド)」と呼ばれる、ベールを被った女王の右向き肖像が描かれています。この肖像は、1893年から1901年まで使用されました。
裏面には、伝統的な「聖ジョージと竜」の意匠が刻まれており、彫刻家ベネデット・ピストルッチによるクラシックなデザインが採用されています。クラウン銀貨の中でも、このデザインは特に象徴的なものとして知られています。
本品はPCGS鑑定でMS63と評価されており、非常に良好な状態を保つ高グレード品です。エッジ(縁部分)には「LVI(56)」の文字が刻まれており、これは発行年1893年がビクトリア女王の即位56年目であることを示しています。