1820年発行のジョージ4世 ハーフクラウン銀貨は、父ジョージ3世の崩御によりジョージ4世が国王として即位した年に製造された希少な過渡期コインです。ジョージ4世の名を冠した銀貨としては最初期の発行であり、発行年としての注目度が高い一枚です。
表面には、王冠を戴かないジョージ4世の左向き肖像が描かれており、彫刻はジャン=バティスト・メルレンによるものです。裏面には、十字状に配されたイングランド、スコットランド、アイルランドの紋章と英国王室の象徴がバランスよく配置されており、細密な装飾が特徴です。
本品はAU53(About Uncirculated)と鑑定されており、わずかな流通痕を残しつつも、全体のデザインと艶が良好に保たれた美品です。1820年という在位初年の年号と、短期間のみ製造されたスタイルであることから、ジョージ4世コインの中でも特に収集価値の高い個体です。