1817年発行のジョージ3世ソブリン金貨は、英国で金本位制が確立された「貨幣法(Great Recoinage)」に基づく新金貨制度のもとで発行された初代モダン・ソブリン金貨です。この年は、1816年の通貨改革後、最初にソブリンが発行された重要な年号となります。
金貨の表面には、国王ジョージ3世の右向き肖像が描かれており、彫刻家ベネデット・ピストルッチによるデザインです。裏面には「聖ジョージと竜」の壮麗な構図が刻まれ、以降のソブリンシリーズに継承される代表的意匠となっています。
本品はPCGS鑑定でAU50と評価されており、全体に軽い摩耗が見られるものの、主要なディテールを保持した準未使用クラスの良好な保存状態です。1817年銘はシリーズ初年発行であり、歴史的・収集的価値の高いソブリン金貨として非常に人気があります。