【完全解説】イギリスの旧貨幣制度とは?ペンス・シリング・ポンドの関係を分かりやすく解説!

「1ポンドって何ペンス?」
「昔のイギリスの貨幣制度って複雑そうだけど、本当にそんなに大変だったの?」

実は1971年まで、イギリスでは1ポンド=240ペンスという仕組みが使われていました。
この記事では、イギリスの旧貨幣制度を分かりやすく順を追って解説します!

アンティークコイン収集を始めたばかりの方も、コインの価値や歴史をもっと知りたい方も、
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

1. 1ポンド=100ペンス?いえ、昔は240ペンス!

今のイギリスの貨幣制度では、1ポンド=100ペンス
しかし、1971年の10進法移行以前は、1ポンド=240ペンスという仕組みが採用されていました。

つまり、現代の私たちからすると「え、なんでそんなに複雑なの?」と感じる制度。
でも実は、この仕組みには12進法と20進法が組み合わさった伝統的な理由があったんです。

2. 基本の数え方:12進法と二重進法の世界

この複雑さのカギを握るのが、シリングの存在です。

✅ 1シリング = 12ペンス(12進法)
✅ 20シリング = 1ポンド(20進法)

つまり:

  • 12ペンス = 1シリング
  • 20シリング = 1ポンド

結果として、1ポンド=12×20=240ペンスという、現代では考えられない仕組みができあがったわけです。

英国旧貨幣制度の通貨単位解説

3. ペンスからポンドまで:各貨幣単位を順に解説

英国の旧貨幣制度は複雑に見えますが、当時の人々には実用的なシステムでした。1971年の十進法導入まで使用されていたこの制度には多様な通貨単位が存在し、それぞれが日常生活で重要な役割を果たしていました。

🔹 ファージング (Farthing)

ファージング

1ペニーの4分の1という最小単位のコイン。古英語の「feorthing」(4分の1)に由来し、パンや牛乳などの基本食品購入に使われました。
1279年から1961年まで約680年間鋳造された長寿の貨幣です。


🔹 ハーフペニー (Halfpenny)

ハーフペニー

1ペニーの半分でファージングの2倍。「ヘイペニー」の愛称で親しまれ、新聞購入や公共交通機関の運賃支払いに頻繁に使用されました。


🔹 ペニー (Penny)

ペニー

基本単位で「d」記号で表記。240ペンスで1ポンドという複雑な計算を当時の人々が日常的に行っていたのは驚きです。
ローマ時代の銀貨「デナリウス」に由来する記号を使用していました。


🔹 スリーペンス (Threepence)

スリーペンス

3ペンス硬貨が存在する理由は12進法にあります。12ペンス=1シリングにおいて、3ペンスは正確に1/4シリングとなり計算が便利でした。

🔹 シックスペンス (Sixpence)

シックスペンス

1シリングの半分で「Tanner」という俗称があります。結婚式で花嫁の靴に入れる幸運のコインとしても有名で、
「Something old, something new, something borrowed, something blue, and a sixpence in her shoe」という伝統的な言い回しに登場します。

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🔹 シリング (Shilling)

シリング

12ペンス=1シリングは制度の重要な基準でした。「Bob」の愛称で親しまれ、労働者の日当や商品価格の基準単位として使用。
「Take the King’s shilling」は軍隊入隊を意味する表現として使われました。

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🔹 フローリン (Florin)

フローリン

2シリング=24ペンス。「2シリングコイン」とも呼ばれ、1849年に十進法への移行準備として導入されました。
中世フィレンツェの金貨「フィオリーノ」に由来する名前で、美しいゴシック様式デザインで知られています。


🔹 ハーフクラウン (Half Crown)

ハーフクラウン

2.5シリング=30ペンス。「Half a dollar」という愛称もあり、
多くの階層にとって実用的な額面であり、日常的な支払いによく使われました。

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🔹 ダブルフローリン (Double Florin)

ダブルフローリン

4シリング=48ペンス。フローリンの2倍の価値を持つ大型銀貨でしたが、クラウンと混同されやすく1887年から1890年のわずか4年で廃止。
現在は貴重なコレクターアイテムです。


🔹 クラウン (Crown)

クラウン

5シリング=60ペンス。威厳ある大型銀貨で、現在の5ポンド記念貨の前身です。
王室行事や重要な記念日に特別デザインで発行され、美術品としての価値も持っていました。

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🔹 ハーフソブリン (Half Sovereign)

ハーフソブリン

10シリング=120ペンス。ソブリンの半分の価値を持つ金貨で、重要な商取引や貯蓄に使用されました。
現在でも投資用金貨として人気があります。

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🔹 ソブリン (Sovereign)

ソブリン

20シリング=240ペンス=1ポンド。計算式の頂点に立つ「1ポンド金貨」です。1817年のジョージ3世時代から英国の威信の象徴として君臨し、
現在でも世界で最も信頼される投資用金貨として取引されています。セント・ジョージが竜を退治する図案は芸術的価値も高く評価されています


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4. まとめ:旧貨幣制度の面白さを楽しもう!

こうして見てみると、イギリスの旧貨幣制度はとても複雑。
でも、基礎をしっかり覚えれば、アンティークコインを手に取るたびに
「このコイン、当時はこんな風に数えられていたんだ!」と、より深く楽しめます。

最後にもう一度覚えておいてください:

  • 1シリング = 12ペンス
  • 20シリング = 1ポンド

この仕組みを基礎にしておけば、あとは組み合わせを覚えるだけ!
コイン収集の世界がもっと楽しく、奥深いものになりますよ。


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