▼動画はこちら(元リンク)
https://www.youtube.com/watch?v=6fq9AaZv2jQ
こんにちは。アンティークコインのマーケットプレイス、ソブリンハブの江村です。
今回は、少しドキッとするテーマとして「資産が溶ける、絶対に買ってはいけないコイン3選」についてお話しします。
アンティークコインは、選び方を間違えると資産を守るどころか、買った瞬間に価格が半分になってしまったり、売りたい時に売れなかったりすることがあります。場合によっては、大切なお金を大きく失ってしまうような、取り返しのつかない事態につながるコインも実際に存在します。
「自分は大丈夫」と思っていても、知らず知らずのうちにリスクの高いコインに手を出してしまう方は少なくありません。
本記事では、皆様の大切な資産を守るために、絶対に買ってはいけないコインの特徴と、その対策について詳しく解説します。
この記事でわかること
- 業者利益が大きく乗ったモダンコインに注意すべき理由
- 「掘り出し物」に見える裸コインの落とし穴
- 超高額コインへ一点集中するリスクと危険性
- リスクを抑える「5:3:2」の資産配分の考え方
- 本場イギリスの情報を活かした失敗しにくいコイン投資の考え方
1枚目|過剰なプレミアムが乗った「マイナーなモダンコイン」

まず、絶対に避けた方がいいパターンの1つ目が、「過剰なプレミアムが乗ったマイナーなモダンコイン」です。
これは、本当に多くの方が陥ってしまう典型的な罠です。
「マイナーなモダンコインって何?」と思われる方もいるかもしれませんが、例えば有名な造幣局ではなく、小さな島国や小規模な造幣局が発行している企画系コインなどですね。
アニメキャラクターが描かれていたり、カラー加工や特殊な装飾が施されていたりする、いわゆる派手なコインです。
ただ、ここで勘違いしてほしくないのは、「モダンコイン自体が悪い」という話ではないということです。
問題なのは、そのコインに対して高すぎるお金を払ってしまうことです。
問題なのは悪いプレミアム
なぜ危険なのかというと、理由はシンプルです。
価格に乗っているプレミアムの正体が、単なる業者の利益でしかないケースがあるからです。
つまり、コイン自体の価値に対してプレミアムが付いているわけではなく、広告宣伝費や販売業者の利益が大きく上乗せされている状態ですね。
そのため、購入価格に含まれているプレミアムを後から回収するのは簡単ではありません。価格が大きく上昇しない限り、投資として成立しにくいケースも少なくないのです。
「良いプレミアム」と「悪いプレミアム」は全く別物
ここで重要なのが、「良いプレミアム」と「悪いプレミアム」は全く別物だということです。
アンティークコインや一部の優良モダンコインには、100年、200年という歴史の中で自然に積み上がってきたプレミアムがあります。
例えば、現存枚数の少なさや世界的な需要、長年続いている人気、歴史的背景など、自然な需要によって形成されたプレミアムです。
これは、単なる価格の上乗せではなく、「歴史と信用の証」として市場で評価されている価値になります。
一方で、今回警戒したい「悪いプレミアム」というのは、業者都合で乗せられた手数料のようなものです。
新しく発行されるモダンコインの中には、販売時点ですでに地金価格に対して、高額な広告費や販売利益が大きく乗っているものがあります。
「限定発行」「未来の宝物」という言葉には要注意
例えば、金そのものの価値が10万円程度しかないにもかかわらず、「限定発行」や「未来の宝物」といった宣伝文句を付けて、30万円で販売されているようなコインには注意が必要です。
この差額20万円は、歴史的価値でも人気でもなく、単なる業者利益である可能性があります。
買った瞬間はワクワクするかもしれません。
ただ、数年後に「売ろうかな」と思った時、その悪いプレミアムは剥がれ落ちてしまうので、結局は地金価格に近い値段でしか売れないということも普通にあります。
これが、資産を大きく減らしてしまう典型的なパターンです。
すべてのモダンコインが悪いわけではない
ただし、ここも誤解してほしくないポイントです。
モダンコインが全部ダメなわけではありません。
実際には、しっかり価値が上がり続けている“本物の例外のモダンコイン”も存在します。
例えば代表的なのが、2019年にロイヤルミントから発行された「ウナとライオンの2オンス金貨」です。
1839年のオリジナル版は、「世界で1番美しい金貨」と言われるほど有名なデザインで、その伝統的なデザインを復刻したコインになります。
販売当初から価格が上昇し続け、現在でも高値で取引されています。
ダイアナ妃金貨が高騰した理由
もう1つ有名なのが、1999年発行の「ダイアナ妃 追悼5ポンド金貨」です。
このコインは、発行枚数自体は7,500枚と、そこまで極端に少ないわけではありません。
ただ、大きな特徴として「最高鑑定70が非常に出にくい」という点があります。
そのため、最高グレードである70鑑定の個体には強烈なプレミアムが付き、価格が上がり続けている状況になっています。
「本物の人気」と「作られた人気」は違う
では、こうした「良いモダンコイン」と、「危険なモダンコイン」の違いは何なのか。
その違いは、圧倒的なデザイン性や歴史的背景、グレードの希少性、世界的な人気など、価値を支える明確な裏付けがあるかどうかです。
業者が広告で作った一時的なブームではなく、長期的に支持される土台があるかどうかですね。
ただ、初心者の方が「本物の人気」と「作られた人気」を自力で見極めるのは、正直かなり難しい部分もあります。
関連記事:初心者でも5分で理解できる!アンティークコイン投資完全ガイド【最新相場・選び方・失敗しない鉄則】
販売中の
アンティークコイン一覧
いまソブリンハブでご案内出来るコインの在庫一覧です。
高鑑定品・限定枚数コインなど、投資・コレクション両面からご検討いただけます。
2枚目|鑑定されていない「裸コイン」という罠

続いて、避けるべきパターンの2つ目です。
これは、初心者よりも、むしろ少し慣れてきた中級者の方がハマりやすい落とし穴かもしれません。
それが、「鑑定されていない裸コイン」です。
「安く買って自分で鑑定に出せば儲かる」は危険
裸コインについては、過去の動画でも何度も注意喚起されています。
ただ、中には、「安く買って自分で鑑定に出せば、掘り出し物になるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、実はこれが業者側の大きな罠になっているケースがあります。
現在市場に出回っている裸コインの多くは、すでにプロの業者がチェックを終えており、「最高ランクが付かない」と判断されたものが含まれている可能性が高いということです。
プロが見切ったコインが流れているケースもある
例えば、鑑定に出した結果、思ったような数字が付かなかったコインを、スラブから取り出して裸の状態でオークションへ流したり、そのまま販売したりするケースもあります。
特にアンティークコインでは、こうした話は珍しくありません。
もし本当に、鑑定に出すだけで価値が2倍、3倍になるというコインだったら、プロの業者がわざわざ裸のまま安く売る理由がありません。
もちろん例外的に、キャッシュフローを優先したい場合や、早く資金を回したい場合、あるいは裸の状態で仕入れたといった事情から、鑑定に出さずそのまま販売されるケースもあります。
ただ、基本的には「鑑定に出して高グレードを取得してから販売する」というのが通常の流れです。
それでも裸のまま売られているということは、「裸で売らなければいけない理由があるかもしれない」と考える必要があります。
肉眼ではわからない欠点が隠れていることもある
裸コインの怖いところは、素人目にはわからない欠点が隠れているケースがあることです。
例えば、以下のような欠点が隠れているケースもあります。
- 肉眼では見えないレベルのヘアライン
- 過去の洗浄痕
- 微細なキズ
- プロだけが気付く欠点
そのため、「掘り出し物を見つけた」と思って飛び付いた結果、自分で鑑定に出しても数字が付かなかったり、低グレード判定になったりすることがあります。
そうなると、鑑定代や手数料の分だけ赤字になってしまうケースも十分あり得ます。
「鑑定済みだから安心」とも言い切れない
では、「ケース入りの鑑定済みコインを買えば安心なのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ただ、実はここにももう1つ落とし穴があります。
それが、「偽スラブ」です。
最近では、プラスチックの鑑定ケースごと偽造してしまう悪質なケースも増えています。
偽スラブ対策は公式サイト照合が基本
「ケースまで偽物なら見分けようがないのでは…」
と不安になるかもしれませんが、実は確認方法があります。
NGCやPCGSなどの鑑定機関では、スラブケースに必ず鑑定番号が記載されています。
この番号を公式サイトへ入力すると、そのコインの照合情報を確認できます。
さらに、サイト上にはコイン画像が掲載されているケースもあるため、実物と照らし合わせながら確認することが重要です。
例えば、以下のようなポイントを比較することで、本物かどうかを判断しやすくなります。
- キズの位置
- ラベルの状態
- 印刷の違い
- ケースの細部
「一度疑って確認する」が資産防衛の基本
大切なのは、「鑑定済みだから安心」と思い込まないことです。
一度立ち止まって、本当に一致しているのかを確認する。
この一手間を挟むだけで、偽物を掴まされるリスクは大きく減らせます。
自分の資産を守るための最低限のルールとして、鑑定番号の照合は必ず行うようにしたいところです。
関連記事:アンティークコインの偽物をつかまない3つの鉄則|ロンドン現地バイヤーが実践するチェック法
3枚目|流動性が低い「超高額コイン」への一点集中投資

そして最後、絶対に避けたい3つ目のパターンです。
これは、ある程度資金力のある方ほど陥りやすい落とし穴かもしれません。
それが、「流動性の低い超高額コインへの一点集中投資」です。
つまり、予算のほぼ全額を、たった1枚の超高額コインに突っ込んでしまうパターンですね。
これは本当に危険です。
「高額コイン1枚主義」は危険
本やネットでは、「資産はすべてアンティークコインに入れるべき」「高額コインを1枚だけ保有すべき」といった意見を見かけることがあります。
実際、そういった考え方を勧めるディーラーもいるようです。
ただ、これは絶対にやめた方がいいです。
非常に重要なポイントです。
最大の問題は「売りたい時に売れない」こと
なぜ危険なのか。
理由はシンプルで、「売りたい時にすぐ売れないから」です。
例えば、全財産に近い1,000万円を使って、超レアな1,000万円クラスのコインを買ったとします。
もちろん、そのコイン自体は希少性も高く、コレクターから見れば素晴らしいコインかもしれません。
ただ、人生は何が起こるかわかりません。
急に現金が必要になることもあります。
その時、手元にある1,000万円のコインを売るしかなくなったとします。
しかし、このクラスの高額コインを即決で購入できる人というのは、世界中を探してもかなり限られます。
売り急ぐと足元を見られる
結局、「早く売りたい」という状況を見透かされ、相場よりかなり安い価格で手放さざるを得なくなるケースがあります。
本来は価値のあるコインだったとしても、流動性が低いせいで不利な条件で売却することになるわけですね。
これは、アンティークコインに限らず、投資全般で非常に危険な状態です。
投資で最も大切なのはリスク管理
そもそも投資において、資金の大部分を流動性の低い1つの商品に集中させるというのは、リスク管理の観点から見るとかなり危険な考え方です。
どれだけ良いコインだったとしても、売却できるタイミングや買い手の数、市場環境、現金化までのスピードなども含めて考えなければ、本当の意味で「安全な投資」とは言えません。
特にアンティークコイン投資では、買う時よりも売る時を意識することが非常に重要になります。
関連記事:富裕層がアンティークコイン投資で失敗しないために|初心者が避けるべき落とし穴と対策
資産を守り抜くための「5:3:2の黄金比率」

「一点集中が危険なのは分かったけど、じゃあ実際どう買えばいいの?」
そう思われた方も多いかと思います。
そこでここからは、失敗しにくいコイン投資の考え方として、私が推奨している「5:3:2の黄金比率」について解説します。
これは、コイン投資の本場であるイギリスの投資家データをもとに考えられた、リスク管理重視のポートフォリオです。
まず大前提は「総資産の40%以内」
まず守るべきルールの1つ目が、
「コインに回す資金は、総資産の最大40%までに抑える」
という考え方です。
実際、以前イギリスで調査したデータによると、現地投資家の約67%、つまり半数以上が、コイン資産の割合を総資産の0〜40%以内に収めています。
中には、「資産は全部アンティークコインに入れるべき」「現金を持つよりコインを持つべき」といった極端な意見もあります。
ただ、こうした考え方はかなりリスクが高いため、個人的には絶対におすすめしません。
あくまでもコインは、資産の一部として保有することが大前提です。
「5:3:2の法則」で役割を分散する
そして、2つ目のルールが、「コインの中身を役割ごとに分散する」という考え方です。
その具体的な比率が、「5:3:2の法則」です。
| 割合 | 内容 |
|---|---|
| 50% | アンティークコイン |
| 30% | モダンコイン |
| 20% | 地金型コイン |
50%|アンティークコインは守りの資産
まず全体の50%を占めるのが、アンティークコインです。
これは「守り」のポジションですね。
例えば、ビクトリア女王のソブリン金貨のように、数百年の歴史があり、世界的な需要も高く、相場が比較的安定している特徴を持つコインです。
もちろん、短期間で急騰するようなタイプではありません。
ただ、長期で見ると右肩上がりで価値が積み上がっていく傾向があり、資産防衛として非常に強い存在になります。
30%|モダンコインは攻めの資産
次に30%組み込むのが、モダンコインです。
こちらは「攻め」のポジションになります。
例えば、先ほど紹介した「ウナとライオン」「ダイアナ妃金貨」などですね。
価格変動はあるものの、人気が出た時の爆発力が非常に大きいのが特徴です。
もちろん、選定を間違えると危険ですが、本物の人気を持ったモダンコインには大きな成長余地があります。
20%|地金型コインは財布代わり
最後の20%が、地金型コインです。
これは「流動性確保」の役割になります。
いわば、財布代わりですね。
代表的なのが、ブリタニア金貨のような地金型コインです。
こうしたコインは金価格に連動するため、現在価格が分かりやすく、世界中で換金しやすい上に、すぐ現金化できるという特徴があります。
万が一、急に現金が必要になった場合でも、その日の相場ですぐに換金できる安心感があります。
また、金価格が上昇すれば、それに連動して価値も上がっていくため、含み益も把握しやすいというメリットがあります。
「安定・成長・換金性」を分けることが重要
このように、安定性・成長性・換金性という3つの役割を分けてポートフォリオを組むことで、初めて「資産を守る投資」に近づいていきます。
もちろん、予算や考え方は人それぞれです。
アンティーク・モダン・地金型の比率も、人によって多少変わってくると思います。
ただ、これからアンティークコイン投資を始めるのであれば、まずはこの「5:3:2」の考え方をベースに組み立てていくのが、比較的失敗しにくい方法と言えそうです。
関連記事:「500社に分散」は幻想だった─2026年に崩れるS&P 500神話と、資産を守る現物投資の正体
本場イギリスの情報が失敗を防ぐ

今回の動画では、「絶対に避けるべきコイン3選」をテーマに、資産を守るために重要な考え方について解説しました。
最後に、今回のポイントを簡単に整理しておきます。
避けるべきコインには共通点がある
アンティークコイン投資で失敗しやすいコインには、いくつか共通点があります。
特に注意したいのは、以下の3点です。
- 業者利益が大きく乗った悪いプレミアムのコイン
- リスクの高い裸コイン
- 流動性の低い超高額コインへの一点集中投資
こうしたポイントを避けるだけでも、大きな失敗を防げる可能性はかなり高くなります。
大切なのは「出口」を考えて買うこと
コイン投資では、「買う時」だけではなく、「売る時」を意識することも非常に重要です。
一点集中ではなく、「アンティークコイン」「モダンコイン」「地金型コイン」をバランス良く組み合わせながら、流動性も意識したポートフォリオを作ることで、リスクを抑えやすくなります。
本場イギリスの情報を活かすことが重要
アンティークコイン市場では、情報の質によって結果が大きく変わることも少なくありません。
ソブリンハブでは、イギリス現地のネットワークを活かし、市場に出回る前の情報収集やコインの状態確認を行っています。
今回ご紹介した3つの落とし穴さえ避けていただければ、アンティークコイン投資で致命的な失敗をしてしまうリスクはかなり抑えられると思います。
最初は「難しそう」「怖そう」と感じるかもしれません。
ただ、裏を返せば、正しい知識を持ってコインを選ぶことができれば、歴史と需要に裏付けされたアンティークコインは、インフレや通貨価値の下落から資産を守ってくれる非常に強い存在にもなります。
ぜひ正しい知識を身につけた上で、自信を持ってアンティークコイン収集・投資を楽しんでいただければと思います。
関連記事:アンティークコイン投資完全ガイド:初心者が失敗しない始め方と成功への9つのステップ
販売中の
アンティークコイン一覧
いまソブリンハブでご案内出来るコインの在庫一覧です。
高鑑定品・限定枚数コインなど、投資・コレクション両面からご検討いただけます。












